2020年のふりかえり

2020年12月31日

もう長い間ブログを更新していないのですが、2020年ももうおしまいってことで簡単に振り返りです!

VR 元年だった

いつもネタにされがちな VR 元年ですが、今年は実際 VR 元年だったってことでいいんじゃないでしょうか。アカウント周りの混乱はあれど Oculus Quest 2 の発売(特にアメリカではクリスマスにめちゃくちゃ売れてるみたい)、B2B の VR 案件は右肩上がりだそうだし、XR Kaigi の Tipatat 氏の講演によれば市場も順調に伸びてるみたい。アルトデウス BC のヒットもありました。

また、VRChat や cluster 等、VR が今の社会情勢下において有用なツールとして認識されるようになってきたのが大きいと思います。WebXR 周りも面白くなってきました。

VR は単なるヘッドセットの技術から、ハードウェア、フロントエンド、バックエンド、ソーシャル、クリエイティブほかさまざまな分野の総合体になりつつあると思うのですが、全領域でいろんなプレイヤーが VR を前に進めようとしていて、その結果がこれほど良い形になって表れた年はなかったというのが自分の認識です。

来年はさらにいい VR 元年にしたいですね!

お仕事

去年の12月に株式会社エクシヴィに転職して、一年間 Oculus Quest をずっといじってました(その結果が「Unity + Oculus Quest 2 開発メモ」です)。

わりと謎の多い弊社ですが、オフィスに出社すると、自習室のような雰囲気です。毎日ふらっと来て、一日もくもく開発してふらっと帰っていくみたいな感じですね。もちろん定期の打ち合わせやタスク管理はあるし、GitHub ではプルリクエストが飛び交っているのですが。

去年の1月頃などはエンジニアできていた割合が正味4割もなかったのですが、今年は100%になって、しかも落ちついた環境なので(弊社「ストレスフリー」をうたってるんですが本当にストレスフリーですごい)、結果としてスキルがだいぶ回復したんじゃないかと思います。

また前職では基本エンジニア一人でコンテンツを作る感じだったのが、チーム開発になったのが大きいです。開発以外では CI 環境の構築や esa、Discord 等のツール提案をさせていただきました。ドキュメントもそこそこ書きました。一年のしめくくりとして XR Kaigi 2020 に登壇させていただいたので、とりあえずお役に立ててるのかなって感じです。

回復したスキルを使ってこれから何をしようってところに気持ちが向いているので、とてもいい感じのコンディションだと思います。

GitHub の草が毎日生えるようになった

上に付随してですが、GitHub の草が毎日安定して生えるようになりました。土日も特に無理しなくても自然に埋まるようになった感じです(一日遊びに出かけるときに前日の24時過ぎにコミットしておくみたいな hack はたまにやりますが……)。

単に草が生えているというだけで、中身についてはめちゃくちゃすごいコード書いているという感じではないので、そこは来年ですね。

VRChat に入るようになった

新型コロナウイルスの影響で、オフラインのイベントや勉強会がめっきり減ってしまいました。去年までは展示会・体験会で VR 作品を頻繁に展示していたのですが、それができなくなりました。ただ、元々何でもやりたがりなところ、オフラインの活動はもういいかなって気持ちに切り替えられて、オンラインに的を絞れるようになったのはよかった面でもあるかなと思います。

4月頃に、こういう状況になったからには ICT ツールをフル活用するしかないといろんなツールを片っ端から試してまわったのですが、結局残ったのは Zoom、Discord、VRChat でした。

VRChat には1年くらいずっと入ってなかったのですが、ちょこちょこインするようになって、アバターを(とりあえず)作ってイベントを開催したり、自分の部屋をフォトグラメトリしたワールドを作ったりしました。

VRChat で最もインパクトが大きかった体験は坪倉さん主催のリアルアバター集会でしょうか。参加者全員が 3D スキャンした自分の身体のアバターで参加する会だったのですが、現実に会ったことのある方々とそのままの姿で VR でおしゃべりしていると脳がバグるんですよね……。今までの VR では体験したことのなかった一段上の現実感って感じでした。

そして、自分はこれまでどちらかというと単に VR が好きなだけで、エンタメ技術としての関わり方だったんですが、VR が広く一般に普及し得る実用技術だと確信を持った瞬間でした。情勢的にも、来年は自分ももっと VR に「住む」ようになるんだろうなと思います。

パートナーができた

惚気だけど書かざるを得ない。3月から近藤佑子さんとお付き合いしています。成り行きとしては、去年の12月に VREX 新宿店の最終営業日に行ったら貸し切りになってたので入れなくて、彼女が別グループで来てたので合流してごはんして、Twitter でやり取りしたりデブサミで会ったり相談を受けたりお花見に行ったりしているうちに仲良くなって……って感じです!(彼女のコミケや技術書典のサークル名が「こりん堂」だそうで、出来すぎではなかろうか)

お互いはてなブックマーク民だったのでいろんな価値観が合うし、仕事柄守備範囲がめちゃくちゃ広くて、特に IT 領域のいろんな話が通じるのがとても嬉しいですね。Hugo、Drupal、Kubernetes、Houdini、それに PHP7 が速くなったことを2人とも知っていて謎の感動をしたりしました。Discord で作業通話したり、VRChat に一緒に入って遊んだりしてます。

また、周囲の5人の平均が自分だみたいな話がありますが、彼女は習慣化のプロなので、影響されて自分も出力が安定するのでありがたいです(GitHub の草が楽々生えるようになったこととか)。この先も一緒に仲良くやっていければいいなって思います。

リングフィット・アドベンチャー

コロナ前まではジムに通ってたんですが、行けなくなったので、代わりにリングフィットをぼちぼちやっていて今レベル 173 です。これがなかったら間違いなく体力維持できていないと思うので、任天堂には本当に感謝しかないです。思わず聖地巡礼をするレベル。

CEDEC のリングフィットのゲームデザインの講演もとても良かったです。

また、最近、ゲーム由来の技術が徐々に「役に立つもの」として生活に融けていっていることに興味があったりなかったり。

来年やっていくこと

今は技術がめちゃくちゃ面白い時期だと思うので、しばらくは直接技術を触れるエンジニアでいたいなと思ってます。ただ、異なるステージで活動している方々がまぶしくもあり、どうするかは分かりませんが。

個人制作では、Oculus Quest 版の「VR刺身タンポポ」を準備中です。以前デジゲー博で展示して Twitter でバズったりねとらぼに載ったりしたものなんですが、2021 年 Q1 に Quest アプリが厳しいストア審査なしで配信できるようになるそうなので、そこできちんとリリース予定です。

その後はまた別の VR ゲームを作るか、VRChat や cluster 周辺で遊んでるか、ちょっと考えていることがあってプライベートでは Unity から離れるかもしれません。

なんにせよたぶんずっと VR です。とりあえずひとつ目標を決めるなら、XR Kaigi 2021 に単独登壇したいです。

(書いた人: こりん

ブログトップへ