Oculus Rift運用メモ

最終更新日:2018年01月08日

Oculus Riftの使用上のTipsをまとめています。

更新履歴

(2018年1月8日)Oculus Rift自体についての説明を削減し運用メモ方向に
(2017年3月2日)一部の記述を修正
(2016年11月24日)「スピーカーなどWindows標準の音声出力で音を出すには」を追加
(2016年11月16日)OculusソフトウェアからOculusアプリに記述を変更、「Oculusアプリのバージョンを確認するには?」を追加


Oculus Riftについて

Oculus Riftって何?

Oculus Rift(オキュラス・リフト)は、Facebook子会社のOculus VR社から販売されているVRヘッドセットです。Kickstarterでの資金調達ののち、二世代の開発者用キット(DK1、DK2)が販売されていましたが、2016年1月より製品版が公式サイトで販売されています。製品版でも開発が可能です。また、最近のバージョンではモーションコントローラのTouchが標準で付属しています。

Oculusはラテン語由来で目の意味です。Riftは裂け目で、現実とバーチャル空間の裂け目というようなニュアンスがあるようです。

構造は?

ヘッドセットの中に1080×1200×2枚の有機ELディスプレイパネルがあり、PCでレンダリングした左右両眼の画像を樽型に圧縮したものが表示されます。これをレンズを通して見ることで、パネルのサイズよりも広い視野角(約90~110度)の立体視ができるようになっています。

また、内蔵の各種センサーと外部に設置する位置トラッキングカメラにより頭の向きと位置が取得され、レンダリング時の視点の位置に反映されます。位置トラッキングカメラは赤外線カメラで、ヘッドセットの外装に埋め込まれた不可視の赤外線LED群から位置を推定しています。

PCからヘッドセットへはHDMIで映像を出力します。OSには通常のディスプレイとしては認識されず、GPUドライバから映像が直接出力されます。また、トラッキングデータの取得のためヘッドセットと位置トラッキングカメラをそれぞれUSB 3.0で接続します。

まとめると、PCとの接続は、ヘッドセットのHDMI端子×1とUSB 3.0端子×1および位置トラッキングカメラのUSB 3.0端子×1になります。

メガネをかけていても大丈夫?

Oculus Riftは、VRヘッドセットの中ではメガネが入らない部類に入ります。常用する場合、メガネを買い換えるか、コンタクトレンズをすることになるかと思います。実機で一度メガネが入るか確認してみることをおすすめします。なお、開発キットのDK1とDK2では近視用の数種類の交換レンズが付属していましたが、製品版ではレンズの交換はなくなっています。

Oculus VRのサポートページにヘッドセットに入るメガネのサイズは?という項目がありますが、幅14.2cm以下、高さ5cm以下となっています。形状にもよりますが、実際これくらいの数字のようです。

ちなみに、PlayStation VRはメガネが入りやすいです。また、Gear VRもメガネが入りやすいほか、上部ダイヤルで視力にあわせて度を調整できるようになっています。HTC Viveは外周スポンジにメガネのツルのための切れ込みが入っていて、PlayStation VRやGear VRほどではありませんが、Oculus Riftよりも若干余裕があります。


セットアップ編

セットアップするには

まず、ビデオカードのドライバを新しいバージョンに更新してください。

Oculusソフトウェアをダウンロードして実行します。インストールには1.5GB程度のダウンロードが必要です。レンタルしたPCや購入したばかりのPCで、現場でセットアップできないという事故があるため注意が必要です。なお、McAfeeなどのアンチウイルスソフトが有効になっているとインストールできないことがあるようです。

デフォルトではストアで購入したアプリは全部Cドライブに保存されます。数十GBあるゲームもあるので、Cドライブの空き容量がない場合はフォルダを変更してください(あとで変更できません。アンインストールして再セットアップする必要があります)。

Windows 10でも大丈夫?

対応しています。Windows 10は64ビット版が必要です。

Oculus Store以外から入手したアプリを動かすには

Oculus Store以外から入手したソフト(いわゆる野良アプリ)や自作のソフトをOculus Riftで動かすには、Oculusアプリの設定を変更する必要があります。

Oculusアプリを起動して右上の歯車アイコンをクリック、Settingsを選択、左のGeneralを選択してUnknown Sourcesをオンにしてください。

Oculusアプリのバージョンを確認するには?

Oculusアプリの右上の歯車からSettingsをクリックして、Generalタブを開き下にスクロールすると「Oculus App Version」が表示されています。

スピーカーなどWindows標準の音声出力で音を出すには

デフォルトでは、Oculus Rift対応ソフトの音声はRift備え付けのヘッドホンから出力されるようになっています。Windows標準の音声出力に変更するには、OculusアプリのDevicesのRiftでVR Audio OutputをWindows defaultに変更してください。Riftのボリュームもここで調整できます。

「HEALTH & SAFETY WARNING」の警告メッセージはなくせないの?

DK2では消せたのですが、製品版のOculusアプリでは消せないようです。ただ、起動して一度消すと再表示されなくなるようですので、あまり邪魔になることはないかもしれません。


開発編

Oculus Rift対応ソフトの配布方法は?

Oculus VR公式のOculus Storeで販売することができます(アプリ審査あり)。また、Oculus Storeのアプリのキーをストア以外の場所でも販売できます。その際、ロイヤルティはかからないようです。

また、通常のWindowsアプリケーションと同じように、実行ファイルをウェブサイトで公開したり、配布・販売することもできます。この場合、ユーザーに上記のUnknown Sourcesの設定をオンにしてもらう必要がありますので注意してください。

また、SteamではOculus Riftに対応しているゲームに「VR サポート」というタグがついていますが、対応状況や起動方法がまちまちのようです(要調査)。

Oculus Rift対応ソフトを開発するには?

ゲームエンジンのUnityUnreal Engineが標準でOculus Riftをサポートしています。現時点では、Oculus Rift対応ソフトのほとんどUnityかUnreal Engineで作られています。

具体的な開発方法については、以下の各ページを参照してください。


その他

ダウンロードしたソフトが動かないんだけど?

上記のUnknown Sourcesの設定がオンになっているかを確認してください。

また、過去の開発キットであるOculus Rift DK1/DK2向けにビルドされたアプリケーションは、製品版のOculus Riftおよび新しいOculusアプリでは動作しません。製品版のOculus Rift向けにビルドされたものを探してみてください。

その他のTips

Oculusアプリをセットアップすれば、以後ドライバ・ランタイムは自動アップデートされます。

PC側のOculusアプリはElectron製、Rift側のOculus HomeはUnity製のようです。

書いた人:こりん(@korinVR
VR開発メモトップ